『 下宿屋という近代 Geshukuya, A Modern Age Tokyo 』
高橋幹夫 著 平成19(2007)年 住宅総合研究財団 発行
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ベルリン国立 等
概要
明治、大正、昭和と、日本の近代化と共に、東京への流入人口の受け皿として機能、
同時代の、欧米由来の様式・工法による同潤会のアパートメント等とは異なる、
自然発生的な集合住宅であった下宿屋を、文献等に基づき詳述した。
目次
【 1章 下宿屋という近代 】
下宿屋の始まり
武家屋敷跡や寺の境内に建った下宿屋
下宿屋という近代
【 2章 下宿屋の暮らし 】
書生と女中さん
客室
床の間
調べ方
朝食のしたくと火鉢の炭火つけ
洗面
新聞配り
ふとんの上げ下ろしとそうじ
上げ膳下げ膳
賄い
『天井の写るみそ汁』、替え歌、『ひつ換い』
戦時下の賄いと『どんぶり飯』
食材の仕入れ
女中さんの呼び方、手を叩く、呼鈴を鳴らす
下宿人の呼ばれ方、~番様
来客の取次ぎ
お茶、お菓子
客膳、お酒
お使い
電話
風呂
下駄、靴の手入れ
心付け
洗濯
貸本屋
空き間あり
引越し
【 3章 下宿屋と旅館の間 】
宿屋のおきて
下宿屋と旅館の兼業
旅館としての下宿屋
下宿屋に泊まる
【 4章 下宿屋長者 】
下宿屋長者
資産家の下宿屋、下宿屋の資産
『下宿屋の株』
区議会議員だった下宿屋
下宿屋の名物恒例行事
【 5章 下宿屋のイメージ 】
現代の下宿屋-家庭的で人情がある
明治・大正の下宿屋-非家庭的で人情がなく営利的
自由だった下宿屋
下宿人の堕落と近代都市
(以上)
関連書籍等
『貼雑年譜』156-157頁に乱歩経営下宿屋の広告・平面図。
『屋根裏の散歩者』は、下宿屋が舞台。
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